アレルギー性結膜炎について

結膜炎とは?

眼の白目の部分の炎症により、充血・目やに・かゆみなどの症状がでます。

  1. アレルギー性結膜炎(花粉症など)
  2. 感染性結膜炎(ウィルス性と細菌性)
があります。

アレルギー性結膜炎(花粉症など)とは?

目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、結膜に炎症を起こす病気です。
花粉などが原因の特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎(花粉症)といい、一年中症状がみられるものは、通年性アレルギー性結膜炎といいます。重症のものでは、子どもに多くみられる春季カタル、ソフトコンタクトレンズを使っている人にみられる巨大乳頭結膜炎などがあります。

症状

アレルギー性結膜炎では次のような症状が引き起こされます。

  • 目のかゆみ
  • 目の充血
  • 目の異物感
  • 目やにが出る(涙のようにサラサラした水状のもの)
  • 涙が出る
  • まぶたの裏にぶつぶつができる

原因となるもの

原因には次のようなものがあります。

季節性アレルギー性結膜炎(花粉症)の原因
  • スギ花粉(時期:1~5月)
  • ヒノキ花粉(時期:3~5月)
  • カモガヤ花粉(時期:5~7月)
  • ブタクサ花粉(時期:8~10月)
通年性アレルギー性結膜炎の原因
  • ハウスダスト(チリ、ホコリ、ダニ、カビなど)(1年中)
  • ペットのイヌやネコなど動物の毛(1年中)
  • コンタクトレンズの汚れ(1年中)

アレルギー性結膜炎の治療と対策

症状を抑える

多くの方のつらい症状に目のかゆみと充血があります。目がかゆいことにより、目をこすってしまい、更に症状が悪化し結膜や角膜を傷つけ、目がごろごろしたり、かすんだり、まぶしく感じたり、痛みが出たりします。

眼科で行われるアレルギー性結膜炎の治療は、日常生活に支障がないように、かゆみの症状を軽くすることを目的に目薬を処方します。
治療には、抗アレルギー点眼薬(抗ヒスタミン薬、ケミカルメディエータ遊離抑制薬)が、主に使われます。重症の場合には、ステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬などを使用する場合があります。

初期療法

症状の出やすい時期が予測できる花粉症などは、症状が出る前の、花粉飛散時期の約2週間前から、または症状が少しでもあらわれたら、抗アレルギー点眼薬による治療を始める方法で、ピーク時の症状が軽くなります。
毎年花粉症がひどい場合は、症状があらわれる前に眼科を受診することをおすすめします。

  1. 年末年始ごろ医療機関を受診
  2. 花粉が飛び始める2週間前から点眼を開始(または、少しでも症状がでたら)
  3. スギ花粉が本格的に飛び始める
  4. 医師の指示に従って点眼を続ける

初期療法のメリット

  • 花粉が飛び始めた後、症状の出る時期を遅らせることが期待できます。
  • 花粉飛散ピーク時のつらいアレルギー症状を軽減することが期待できます。

日常でできる対策

アレルギー性結膜炎の対策のポイントは、日常生活でできるだけアレルゲンに触れないことです。

花粉対策
  • 外出時はメガネ、マスク、帽子を着用する
  • 帰宅時に衣類や髪に付いた花粉を払い落とす
  • 帰宅後は手洗い、うがい、洗顔を心掛ける
  • 洗濯物、布団は花粉を払い落としてから取り込む
ハウスダスト対策
  • 掃除機でこまめに掃除をする
  • ホコリが溜まりやすい場所は、濡れタオルなどで拭く
  • たたみやじゅうたんはダニが繁殖しやすいため、床はフローリングにする
  • 布団は天日干しをする

アレルギー検査のご案内

当院では、アレルギーの原因をお調べすることが出来ます。
アレルギーの原因が分かれば、日常対策がより有効なものとなります。
お気軽にお問合せ下さい。